2012年02月26日
「国語力」 その2
前回
「国語力」を身に付けることこそ
真の学力に近づくこと
と書きました。
そして
そのための重要なツールとなるのが
「漢字の学習」です。
遠い昔の話ですが
もともと日本には「文字」がありませんでした。
日本の社会が発達するにつれて
「中国」から「漢字」が伝わり
その「音」を利用した文字が生まれました。
「音」としての漢字は
日本最古の勅撰和歌集「万葉集」に使われ
「万葉仮名」として普及していきます。
それ以降
漢字は日本語を表す「文字」として定着します。
やがて
漢字から片仮名と平仮名が生まれます。
漢字を記号化した片仮名は主に僧侶の世界 で
漢字をくずした平仮名は貴族階級の女性の世界 で
それぞれその地位を築いていきます。
平安時代には
漢字・片仮名・平仮名が広く認知され
現在の日本語 として確立していきます。
私たちの文化や生活に
深い関わりを持ってきた「漢字」は
このようにとても長い時間を経て
今も昔も
日本語の「国語力」のツールとして使われています。
続く